根管治療を成功させるポイント

根管治療の成功率を引き上げるポイントは、通常多くの歯科医院さんで行われている根管治療とは違った精密さにあります。当院で行う精密根管治療では従来の肉眼で行う根管治療と異なり、マイクロスコープや3 次元で診断が可能なCT などを用いて、正確な診査・診断を行い、またマイクロスコープを使用し肉眼では確認できない根の奥底まで見ながら治療していきます。

当院が根管治療を成功させるために行っていること

当院が根管治療を成功させるために行っていること

当院が根管治療を成功させるために行っていること

1micro
2rubber
3ct
4eisei
5kouka
6jyokyo
 

マイクロスコープの使用

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歯科治療の中でも最も治療難度の高いもののひとつである根管治療を肉眼で行うことには、限界があります。細菌の汚染物を取り残すリスクが、どうしても高くなってしまうのです。

当院では安全で精度の高い治療を提供したいという想いからマイクロスコープの導入を決めました。

マイクロスコープは導入して、すぐに使いこなせるわけではありません。 各種セミナーに参加したり、診療後も訓練を重ね、はじめて使いこなすことができるようになります。
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もちろん安価な設備ではありませんし、熟練した技術が必要になるということも相まって、現在日本でマイクロスコープを導入できている医院は全体の2%程度と言われています。
ちなみにアメリカではほぼ100%の歯科医院でマイクロスコープを用いた根管治療を行っております。

実際治療を行うと、 今まで頑張っても見えなかった歯の根っこの奥が、指の先くらいまで拡大して見えるのです。 これにより、例えば細菌の取り残しのリスクを最小限に抑えることができます。

また虫歯を削った後に精度の高い詰め物やかぶせ物で修復することができれば、虫歯の再発のリスクを極限まで抑えることができるのです。

つまりこれは歯の寿命に大きく関わってくるのです。
マイクロスコープの使用により、安全で精度の高い治療が提供できるようになったと感じています。

 

ラバーダムの使用

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ラバーダムとは唾液中の雑菌を遮断する防湿防菌シートのことです。
皆さん唾液の中にはどのくらいの菌が生息していると思いますか?
数百、数千、数万?
お口の状態にもよりますが、お口の中には数千億の細菌が生息しています。もちろんその全てが歯に悪影響をもたらすわけではないのですが、ラバーダムを使用することでその細菌から治療部位を保護するメリットがあります。
ラバーダムをかけずに治療するということは、せっかく治療した歯を細菌まみれにしてしまうということなのです。ラバーダムをかけて治療することでそれらの細菌を徹底的に排除でき、再発のリスク極限まで少なくできます。
また歯に詰め物を接着する歯科用接着剤などは水分にとても弱いので、それらを守るという意味もあります。徹底して治療時の感染管理を行い再発のリスクを避け、歯の健康を維持するためにはラバーダムは欠かせない道具なのです。

 

CT診断

従来のレントゲン撮影ですあれば、「お口の中」「歯」という立体的なものを、あくまで平面的に見る事しかできませんでした。 当院では、お口の中の状態を立体的に把握できる歯科用CTを設置しております。歯科用CTの撮影により、レントゲンでは見えない根の断面像や細かい枝別れの部分も見ることができます。レントゲンでは重なって映ってしまうため分かりにくい症例も明らかになります。
CTではレントゲンで映りにくい病巣も発見されることが多くあり、早期発見の手助けとなります。これにより、患者様に的確な治療計画をご提供することができます。
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衛生管理の徹底

医療において安全というのはやはり第一に考えられるべきであると思います。当院でも医療の安全性や院内感染予防のために様々な対策をとっています。
通常の歯科治療では手術をすることはありませんが、治療の内容によっては多少出血を伴うことがあります。 そのときに、もし治療器具の滅菌や消毒が不十分だと、前の患者様に使った器具を介して、B型肝炎やC型肝炎、HIVなどに感染する可能性が高いことがわかってきました。現在の歯科の保険制度上、滅菌消毒業務には診療報酬がありません。 一生懸命やればやるほど経費がかさみます。
しかし、患者様にとって最善の治療、自分や自分の家族が受けても安心で安全な治療を受けていただきたいという思いから、うえたに歯科クリニックでは、滅菌消毒をはじめとする院内感染予防に力を入れています。

超音波洗浄機

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治療に使用した器具を超音波の力で洗浄するための器械です。目に見えない汚れまで落とすために超音波洗浄機を使用した上で、滅菌消毒しています。

オートクレーブ

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高温と高圧で細菌、ウィルスを死滅させるものです。患者さんごとに滅菌済みの器具を使用しています。

タービン滅菌機

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治療の際の削るバーやお口に入る器具は患者さまごとに消毒、滅菌しています。

滅菌パック

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オートクレープで滅菌処理したミラーや ピンセットなどの器具をパッキングして ご用意しております。

ディスポーザル製品の使用

ゴム手袋、患者様用コップ、エプロンなどはできるかぎり使い捨てのものを使用しています。

このように院内の感染予防のために細心の注意をはらっておりますので、どうぞ安心して治療をお受けください。

 

保険では用いない効果的な薬剤の使用

MTMセメントの使用

MTMセメント
MTAセメントは優れた封鎖性との殺菌(静菌)作用をもち、持続的に、水酸化カルシウムを徐放(じょほう:成分が徐々に放出)し、歯を再生することができます。漏洩による炎症を引き起こすことなく外来刺激を遮断することが出来ます。

 

保険では用いない効果的な組織除去器具の使用

ニッケルチタンファイルの使用

ファイルとは根管内側の汚染された歯組織の除去を行う治療器具です。従来のステンレス製より特性的に優れたニッケルチタン製ファイルを使用することによっ て、一人一人異なる複雑な形状の根管から組織除去を確実に行います。また、ニッケルチタンファイルは非常にしなやかな特徴を持ち、ステンレスファイルで治療した際のリスク(根管内に段差をつけたり、欠損をさせる)を負うこともありません。治療においては従来不可能であった歯の根の尖端付近までの根管治療を実現しました。このニッケルチタンファイルを用い、患部を除去し充填材を隙間無く詰められるように2つの方法を使い分けて根管形成を行います。
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