精密根管治療とは

歯を失うリスクを最小限に食い止める精密根管治療とは

歯を失うリスクを最小限に食い止める精密根管治療とは

歯を失うリスクを最小限に食い止める精密根管治療とは

○精密根管治療とは

従来の「根管治療」は、下の図のように歯の神経や血管が入っている「根管」という管を通る神経や血液が虫歯菌に侵されてしまった際に神経を抜いたり、根管内を洗浄し感染を防ぐための治療で、一般的に「歯の根の治療」のことを指します。 konkanchiryou このような通常の根管治療は、多くの方が経験されていると思います。 これに対し精密根管治療は、従来の根管治療では治療できず抜歯に至る症例でも、最先端の設備と技術で治療を可能にしたり、治療後の再発のリスクを最低限に抑えるための、より精度の高い治療法です。 近年、従来の抜歯やインプラントを行う前の歯を残すための最終段階の治療として注目を集める「精密根管治療」ですが、この精密根管治療に欠かせない設備であるマイクロスコープの普及率が2%程度であることから、日本の中で行っている歯科医院はまだまだ少ないのが現状です。 このページでは当院が力を入れる精密根管治療が、なぜ現在の歯科治療に必要ということを細かくお伝えしていきます。

精密根管治療の6つのポイント

精密根管治療の6つのポイント

精密根管治療の6つのポイント

当院が再発のリスクを極限まで抑える精密な根管治療を行うために心がけている事をご紹介します。

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5kouka
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マイクロスコープの使用

140106_050 根管治療は、歯科治療の中でも最も治療難度の高いもののひとつです。その根管治療を肉眼で行うことには、限界があり、細菌の汚染物を取り残すリスクが、どうしても高くなってしまうのです。 当院では安全で精度の高い治療を提供したいという想いからマイクロスコープの導入を決めました。 マイクロスコープは導入して、すぐに使いこなせるわけではありません。 各種セミナーに参加したり、診療後も訓練を重ね、はじめて使いこなすことができるようになります。

140106_317 もちろん安価な設備ではありませんし、熟練した技術が必要になるということも相まって、現在日本でマイクロスコープを導入できている医院は全体の2%程度と言われています。 ちなみにアメリカではほぼ100%の歯科医院でマイクロスコープを用いた根管治療を行っております。 実際治療を行うと、 今まで頑張っても見えなかった歯の根っこの奥が、指の先くらいまで拡大して見えるのです。 マイクロスコープを用いることで、細菌の取り残しのリスクを最小限に抑えることができます。 また虫歯を削った後に、精度の高い詰め物やかぶせ物で修復することができれば、虫歯の再発のリスクを極限まで抑えることができるのです。 つまりこれは歯の寿命に大きく関わってくるのです。 マイクロスコープの使用により、安全で精度の高い治療が提供できるようになったと感じています。

ラバーダムの使用

seimitsu07 ラバーダムとは、唾液中の雑菌を遮断する防湿防菌シートのことです。 皆さん唾液の中にはどのくらいの菌が生息していると思いますか? 数百、数千、数万? お口の状態にもよりますが、お口の中には数千億の細菌が生息しています。もちろんその全てが歯に悪影響をもたらすわけではないのですが、ラバーダムを使用することで、悪影響をもたらす細菌から治療部位を保護できるというメリットがあります。 ラバーダムを使用せずに治療するということは、せっかく治療した歯を細菌まみれにしてしまうということなのです。ラバーダムをかけて治療することでそれらの細菌を徹底的に排除でき、再発のリスク極限まで少なくできます。 また歯に詰め物を接着する歯科用接着剤などは水分にとても弱いため、接着剤を唾液などの水分から守るという意味もあります。 徹底して治療時の感染管理を行い再発のリスクを避け、歯の健康を維持するためにはラバーダムは欠かせない道具なのです。 ※残っている歯が少ない方の場合は、ラバーダムをかけられない場合があります。

CT診断

従来のレントゲン撮影では、「お口の中」「歯」を平面的にしか診ることができませんでした。 そこど当院では、お口の中の状態を立体的に把握できる歯科用CTを設置しております。歯科用CTにより、平面的にしか診れなかった「お口の中」「歯」を立体的に診る事が可能になりました。しかも、レントゲンでは見えない根の断面像や細かい枝別れの部分も診ることができます。レントゲンでは重なって映ってしまうため分かりにくい症例も、歯科用CTなら明らかになります。 この歯科用CTではレントゲンで映りにくい病巣も発見されることが多くあり、早期発見の手助けとなります。これにより、患者様に的確な治療計画をご提供することができます。
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衛生管理の徹底

医療において「安全は第一に考えられるべき」であると思います。当院は医療の安全性や院内感染予防のために様々な対策をとっています。 通常の歯科治療では手術をすることはありませんが、治療の内容によっては多少出血を伴うことがあります。 そのときに、もし治療器具の滅菌や消毒が不十分だと、前の患者様に使った器具を介して、B型肝炎やC型肝炎、HIVなどに感染する可能性が高くなります。この感染を予防する為に阿倍野区のうえたに歯科では様々な対策を行っています。 現在の歯科の保険制度上、滅菌消毒業務には診療報酬がありません。 一生懸命やればやるほど経費がかさみます。しかし、患者様にとって最善の治療、自分や自分の家族が受けても安心で安全な治療を受けていただきたいという思いから、うえたに歯科クリニックでは、滅菌消毒をはじめとする院内感染予防に力を入れています。

超音波洗浄機

seimitsu_konkan05 治療に使用した器具を超音波の力で洗浄するための器械です。目に見えない汚れまで落とすために超音波洗浄機を使用した上で、滅菌消毒しています。

オートクレーブ

seimitsu_konkan06 高温と高圧で細菌、ウィルスを死滅させるものです。患者さんごとに滅菌済みの器具を使用しています。

タービン滅菌機

seimitsu_konkan07 治療の際の削るバーやお口に入る器具は患者さまごとに消毒、滅菌しています。

滅菌パック

seimitsu_konkan08 オートクレープで滅菌処理したミラーや ピンセットなどの器具をパッキングして ご用意しております。

ディスポーザル製品の使用

ゴム手袋、患者様用コップ、エプロンなどはできるかぎり使い捨てのものを使用しています。

このように院内の感染予防のために細心の注意をはらっておりますので、どうぞ安心して治療をお受けください。

保険では用いない効果的な薬剤の使用

MTAセメントの使用

MTMセメント MTAセメントは優れた封鎖性との殺菌(静菌)作用をもち、持続的に、水酸化カルシウムを徐放(じょほう:成分が徐々に放出)し、歯を再生することができます。漏洩による炎症を引き起こすことなく外来刺激を遮断することが出来ます。

保険では用いない効果的な組織除去器具の使用

ニッケルチタンファイルの使用

ファイルとは、根管内側の汚染された歯組織の除去を行う治療器具です。従来のステンレス製より特性的に優れたニッケルチタン製ファイルを使用することによって、一人一人異なる複雑な形状の根管から組織除去を確実に行います。また、ニッケルチタンファイルは非常にしなやかな特徴を持ち、ステンレスファイルで治療した際のリスク(根管内に段差をつけたり、欠損をさせる)を負うこともありません。治療においては従来不可能であった歯の根の尖端付近までの根管治療を実現しました。このニッケルチタンファイルを用い、患部を除去し充填材を隙間無く詰められるように2つの方法を使い分けて根管形成を行います。 seimitsu_konkan10

精密根管治療で何が変わるか?

精密根管治療で何が変わるか?

精密根管治療で何が変わるか?

このように通常の保険で行う根管治療と精密な根管治療とでは、大きく治療法や治療自体に費やす時間大きな差があります。 「とは言っても、根管は目に見えるような部分じゃないし…」といった考えの方がほとんどで、どうせ時間やお金をかけるなら、綺麗なセラミック治療を行ったり、インプラントを入れたりする方が良いんじゃないか、と思われる方のほうが多いのではないでしょうか。 ですが、実はなかなか効果が見えにくい根管治療こそ、“本来守れる歯を残す”ことで価値を生み出すことができるのです。 下の表を見てください。

根管治療の精度補綴処理の精度成功率
パターン①○精密な治療○自費の補綴物91.4%
パターン②△精密ではない治療○自費の補綴物67.6%
パターン③○精密な治療×保険の補綴物44.1%
パターン④×精度の悪い治療×保険の補綴物18.1%

これはアメリカの大学の研究結果をまとめたものです。 精密な根管治療を行い、自費の補綴治療(詰め物・被せ物の治療)を行った場合の成功率は91%とまずまず高いですが、多くの歯科医院が保険の範囲内で行う根管治療を行い、自費の補綴治療を行った際には67%と大幅に下がります。 さらに根管治療も精度の悪く、補綴物も保険の治療であれば、80%以上の確立で再発するというデータが出ているのです。 つまり最も成功率が高く再発しづらい治療は、精密な根管治療を行い、自費の補綴物を用いた治療をすることです。これは、根管内の感染物の取り残しのリスクと、治療後の細菌の進入を最も防ぐことができるからです。 一方、最も再治療の可能性が高いのは、精度の悪い根管治療を行い、保険の補綴物を用いた治療をすることです。つまり、精度の低い治療では細菌が侵入しやすく、再発のリスクが非常に高くなります。 もしかすると「治療を早く終わらせたい」「そんなに治療に時間が使えない」「とにかく安く歯の治療を行いたい」という患者様には、自費診療に対して価値観は見出せないかもしれません。 時間をかけて丁寧に治療したい」「しっかり治療したい」「歯を健康な状態で維持し続けたい」という患者様にとって自費診療は最高の選択であると思います。

精密根管治療の料金について

精密根管治療の料金について

精密根管治療の料金について

初めて神経を取る際の 精密根管治療の料金既に神経がなく再治療の際の 精密根管治療の料金
前歯部¥50,000(税別)¥60,000(税別)
小臼歯部¥60,000(税別)¥70,000(税別)
大臼歯部¥70,000(税別)¥80,000(税別)
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※CT検査は別途費用がかかります。

当院の精密根管治療に含まれるもの

1:マイクロスコープの使用

マイクロスコープを使用することで、細菌の取り残しのリスクを最小限にすることができます。

2:ラバーダムの使用

ラバーダムを使用することで、唾液による治療中の細菌感染を防ぐことができます。

3:CT診断

※CT検査は別途費用がかかります。
※既にCT診断を行っている方は返金の対象外となります。ご了承ください。 CTを用いることで、レントゲンでは見えない根の断面像や細かい枝別れの部分も見ることができ病巣の早期発見につながります。

4:MTMセメントの使用

5:ニッケルチタンファイルの使用

6: 通常の3倍の時間をかけての治療

一回の治療に60分から90分の時間をかけ、時間の制約がない中でじっくりと患者様の歯一本一本と向き合って精密な治療を行っていきます。

7:保障期間5年

再治療になった際には根管治療費は無料とさせていただきます。

ここまで長い文章をお読みいただきありがとうございます。 あくまでこの精密な自費で行う根管治療はひとつの選択肢です。保険の根管治療だからといって、いい加減な治療はいたしません。 ただ、保険の根管治療には限界があるということをご理解いただいて、ご自身の歯を残すことに対して少しでも価値観を持っていただければ幸いです。阿倍野うえたに歯科では、患者様のご希望を聞き、ご相談の上で最良の選択肢を選んでいただけるよう心がけています。