歯の土台の治療へのこだわり

なぜ歯の土台の治療にこだわるのか

なぜ歯の土台の治療にこだわるのか

なぜ歯の土台の治療にこだわるのか

140106_003例えば、みなさんが「歯をキレイにしたい」「セラミックの歯に替えたい」と思った時に、おそらく“根管治療”を掲げている歯科医院に通うと思います。大阪で言えば特にキタやミナミなど主要な地域では、多くの歯科医院が根管治療を掲げ、地域でも根管治療をアピールしている歯科医院は多いと思います。

確かに保険の銀歯ではなくセラミックでの治療を行えば、ほとんどのケースで求めている美しさを実現することができることはできるでしょう。

ただその美しさは何年持つでしょうか?


当院では美しさはもちろん、せっかく入れた綺麗な歯をどれだけ長持ちさせるか、こそが
大事だと考えております。

セラミックの治療というのはひとつ「素材」という要素にしか過ぎません。素材と同時に大切なのは1つ1つの治療過程です。特に見た目では分からない細部にこそ、歯を長持ちさせる秘訣があるのです。

大きく分けて意識しなくてはいけない精密な治療を行う上での土台作りのポイントは下記の4つです。

1:歯を支える歯ぐきの治療

2:歯の根の精密な治療

3:人工の土台を何で作るか

4:精密な型取りを行うための環境づくり

当院では、このように1つ1つの治療過程に徹底的にこだわることによって、正しく機能し、永く美しくあり続ける、精密な歯科治療を目指しています。

歯周病治療へのこだわり

歯周病治療へのこだわり

歯周病治療へのこだわり

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「患者様に伝え続けること」が当院の歯周病治療へのこだわりです。
みなさんはご自身が歯周病と感じたことがありますか?歯は丈夫だし痛くないから大丈夫・・・という歯に自信がある方ほど歯周病は進行している可能性が あります。また、歯科医院に通院し治療を行ったと言われる方々のお口の中でも、歯ぐきの炎症はそのままで虫歯や被せ物の治療が行われていることが少なくありません。
中には歯周病の検査や説明すら行われておらず、当院に初めてお越しになる方の多くが「これまで歯周病の説明をうけたことがない」あるいは「簡単な歯石取りはしたけど、自分の病状がどうなのか知らない」という状況です。
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歯周病は初期の段階では細菌を減らすためのホームケアと病院での簡単なお掃除で改善します。
病状が進行しつつある段階ではそれ以上に病的状態が進行しないように治療を行っていきます。「早く治療しておけばよかった」「これまでずっと歯の治療を繰り返すばかりで歯茎の治療や予防をしっかりしてこなかった」そういうお声を聞く度に、歯周病について私達がきちんとお伝えしていく重要性を改めて痛感します。
歯周病治療はもちろん私たち歯科医師や歯科衛生士が行っていくものです。しかし歯科医院の治療だけでは歯周病を改善できません。患者様のご自宅でのホームケアが必須になってきます。だからこそ、患者様に歯周病の危険性や、正しいケア方法を「伝える」ことこそが歯周病の治療には欠かせないと考えております。
また当院では患者様の担当歯科衛生士制をとらせていただいております。そのうえで歯科医師、担当歯科衛生士、患者様と一緒になって歯周病を克服していきましょう。

当院の歯周病治療の流れ

当院の歯周病治療の流れ

当院の歯周病治療の流れ

歯周病に関する検査

初診には、歯垢というプラークの付着状態、ポケット(歯ぐき)の深さ、骨の吸収程度、歯の動揺、歯肉の炎症状態、かみ合わせなどを検査します。また当院ではお口の中の細菌を採取し、細菌が活動しているところをモニターでご覧いただいております。
お口の中の細菌を見る機会は滅多にないので、歯周病に対する意識を高めていただくための良いきっかけとなっております。
歯周病治療は患者さんの協力が必要です。せっかく歯科衛生士が治療を行っても、普段のブラッシングへの意識が薄い方は、なかなか歯周病が回復していきません。
治療に対し理解と同意が得られた場合に歯周病の治療を開始していきます。

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歯磨き指導、プラークコントロール

現在の歯磨きの状態(時間、方法、回数)などから、患者さんのライフスタイルに合った歯磨きを指導します。

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歯石取り(スケーリング)

ある程度プラークコントロールができた時点で、歯肉の上の部分の歯石をとります。

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再検査

ひと通り、見える部分の歯石をとり終えたところで、歯肉がどのくらい回復しているかチェックします。

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深い部分の歯石取り(SRP:スケーリング・ルートープレーニング)

必要に応じて深い部分の歯石を超音波やスケーラーで除去します。
深い部分には局所麻酔をする場合もあります(場合によっては数回に分ける方法があります)

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再検査

再度歯肉の状態をチェックします。
この時点で改善があれば終了ですが、改善が見られないときは歯周外科手術を行います。

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歯周外科手術

ここまでで、治りにくい場合には、歯周外科手術または再生治療を行います。
局所麻酔をして、歯茎を切開して、歯を徹底的に清掃します。
様々な方法があり、症例ごとに組み合わせます。
条件がよければ、再生治療によって歯の周囲に骨をつくることも可能になってきています。しかしながら、どんなに新しい手法でも手遅れの歯は残念ながら抜歯となります。

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メンテナンス

治療後の良いお口の状態をキープしていくためには、定期的なチェックが重要になります。
3~6ヵ月ごとに歯科医院でしっかりとお口のメンテナンスを行っていきましょう。
さらに詳しくは当院のメンテナンスページをご連絡ください。

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歯の根の精密な治療

歯の根の精密な治療

歯の根の精密な治療

従来の「根管治療」は、一般的に「歯の根の治療」のことを指し、下の図のように歯の神経や血管が入っている「根管」という管を通る神経や血液が虫歯菌に侵されてしまった際に神経を抜いたり、根管内を洗浄し感染を防ぐための治療です。
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こういった通常の根管治療は歯科治療を行ったことのある方の多くが経験されていると思います。

これに対し精密根管治療は従来の根管治療では治療できず抜歯に至る症例でも、最先端の設備と技術で治療を可能にしたり、治療後の再発のリスクを最低限に抑えるための、より精度の高い治療法です。

近年、従来の抜歯やインプラントを行う前の歯を残すための最終段階の治療として注目を集める精密根管治療ですが、この精密根管治療に欠かせない設備であるマイクロスコープの普及率が2%程度であることから、日本の中で行っている歯科医院はまだまだ少ないと言えるでしょう。

さらに詳しくは当院の精密根管治療ページをご連絡ください。
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歯の土台(コア)へのこだわり

歯の土台(コア)へのこだわり

歯の土台(コア)へのこだわり

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大きな虫歯などにより、歯に十分な量の歯質が残っていない場合には、人工の土台(コア)で歯を補強する必要があります。
歯質があまり残っていない歯に被せ物(差し歯)をつけても、すぐに取れたり、残っている歯が割れたりしてしまうからです。
歯の土台(コア)は目立たない部分ですが、実はとても重要な治療なのです。どのような素材の土台(コア)を使うかによって、その歯に将来起きるかもしれないトラブルの発生率や歯の寿命が変わります。

歯の土台(コア)は、家に例えるならば基礎や柱に当たる部分で、家は基礎や柱がしっかりしていなければどんなに見栄えのよい家でも長持ちしません。これは歯の土台(コア)についても同じことがいえます。被せ物(差し歯)がきれいで長持ちするものでも、その下の土台(コア)や歯の根に問題が起きれば、抜歯や歯全体の再治療が必要になります。
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歯には、食事の時や歯ぎしり・食いしばりの時など毎日いろいろな方向から強い力がかかっています。一般的に使用されている金属の土台(メタルコア)は丈夫ですが硬すぎるため、十分な歯質が残っていない歯では、強い力がかかった時に歯が割れてしまうことがありますこのような場合、歯の保存が難しい割れ方(縦破折)をすることが多いため、抜歯になる可能性が高くなります。

歯質の少ない歯には、硬さやしなり具合が歯と似ているファイバーコアを使用することで、歯が受け止める力を分散して破折などのリスクを減らすことができます。当院では、歯の土台(コア)はファイバーコアが最良の方法であり、将来的に歯を守ることに繋がると考えております。

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硬さや弾性が歯とほぼ同じため、歯が割れる(歯根破折)のリスクが低い
強度があり耐久性がある
光の透過性があり歯に似た白さのため、自然で透明感のある美しい歯を再現できる(金属による暗い影がないため、オールセラミッククラウンに最適)
金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどの心配がない(メタルフリー)
歯を削る量が少ない(口腔内で製作する直接法の場合)
再治療が必要になった場合も除去が容易
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保険が適用されないため、レジンコアやメタルコアより費用がかかる
術者のテクニックや歯の環境によって予後が左右されやすい(口腔内で製作する直接法の場合)

精密な型取りを行うための環境作りのために~エクストリュージョン~

精密な型取りを行うための環境作りのために~エクストリュージョン~

精密な型取りを行うための環境作りのために~エクストリュージョン~

エクストルージョン(エキストルージョン、歯根廷出:しこんていしゅつ)とは、歯を矯正的に引っ張り出す(廷出させる)ことです。

歯というのは 歯槽骨の中に 埋まっています。歯茎の下に 歯の割れが及んでしまったり、虫歯が進んで 歯茎の上に出ている歯の部分(歯冠)が ほとんど無くなって、根(歯根)の方まで 虫歯が進み、歯茎が覆いかぶさった状態になってしまうと、通常の虫歯治療では 歯に土台が作れないため、ほとんどの場合 抜歯になります。歯茎の下の状態をそのままにして 無理に治療しても、精密な印象採得(型をとること)を行うことができず、適合の良いクラウン(被せ物)が作れなかったり、細菌感染を起こしやすい環境を残したまま治療を完了させることになってしまいます。
エクストルージョンを行なって、歯茎の下にある虫歯や歯が割れている場所を歯茎の上に露出させることにより、虫歯や割れた歯に土台を立てることが可能になり、精密な印象採得を行ったり、細菌感染を起こしにくい環境を作ったりすることが できるようになります。

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無理に被せてしまうと、歯肉の炎症が消えません。
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そのままの状態だと適合の良い(虫歯菌が入りにくい)被せ物を作成することが困難です。

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歯根を歯ぐきの上に露出させることで適合の良い被せ物を作成できます。